みこブロ

思ったことを好きに書いていきます。今は初心者、女性目線(になってるかは謎)の映画レビューがメイン。時々日常。興味があればまったり覗いてみてください(*'ω'*)

『キャビン』評価感想*さぁパーティーの始まりよ!!

 

※後半にネタバレあり(注釈後)※

 

 

映画感想語り、今回は『キャビン』(2012年)です。

 

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R15ホラー。監督はドリュー・ゴダード

ホラー映画ファンへ贈る作品という感じ。

色んなところでオマージュが出てきます。

ちょっと変わった目線で見る、お祭り感高めなパニックホラーです。

 

*あらすじ*

巨大な研究施設のような建物。

ハイテク機器に囲まれた管制室で何やら話す人々がいた。

彼らは何かの実験をしており、アメリカと日本以外は失敗して後がないという。

一方。

大学生のデイナ(クリステン・コノリーホールデンジェシー・ウィリアムズ)マーティ(フラン・クランツ)ジュールズ(アンナ・ハッチソン)カート(クリス・ヘムズワース)は、週末を近郊の森にある親戚の別荘で過ごそうと計画していた。

道中、行き先を尋ねたガソリンスタンドの男から小屋にまつわる不吉な話を聞くも、気に留めず出発する。

トンネルを抜けたその時、飛んでいた鷹が見えない壁にぶつかり落ちていった。

実はここは先ほどの組織の実験場で、5人は彼らに選ばれたのだった。

電波が届かないはずの周囲一帯はハイテク装備で完全にコントロールされており、彼らは小屋や森中に設置されたカメラで5人の動きを監視していた。

さらに事前に密かに薬物を投与したりと、5人が思い通りに動くよう誘導していた。

一方5人は無事に到着する。

そこは別荘というには小さい小屋だったが、中は綺麗にセッティングされていた。

部屋に飾ってあった気味の悪い絵を外すと、隣の部屋をマジックミラー越しに覗けるようになっていることに気づく。

この別荘はオーナーが次々変わっているらしく、とんだ変態オーナーもいたもんだと呆れる。

バカンスを楽しむ5人であったが、夜中にお酒を飲みながら騒いでいると、突如として地下室の扉が開く。

薄暗い室内には悪趣味な物が散乱していたが、デイナはその中からある日記を発見する。

それはペイシェンス・バックナーという少女の日記で、彼女の一家が犯してきた恐ろしい罪の数々が記されていた。

そして日記の最後には、謎のラテン語文が書かれていた。

デイナがラテン語を読み上げると、森の中からバックナー一家のゾンビが蘇り、小屋を目指し始めたーー

 

 

*評価(最高★5)

 

全体 ★★★★☆

テンポよく進むので見やすいです。

『よくあるホラーをあえて演出する謎の組織』というのが新しいですね。

なので中盤まではよくあるパニックホラーものですが、組織側の視点が入るので新鮮な感覚が味わえます。

終盤ガラッと舞台が変わってからの展開は見ものです。

さぁ惨劇パーティーの始まりだ!!

 

怖さ ★★★☆☆

ホラーあるあるを盛り込んでいるので、あぁここで来るなというのが分かるぶん怖さは控えめ。

この作品のメインは終盤なので、中盤までは良くも悪くも正統派なパニックホラーです。

終盤はもう怖いとかじゃないです祭りです。血祭りです。

 

グロさ ★★★★☆

直接表現は控えめな上に前半は画面が暗いのでよく見えず、R15の割にはグロくないです。

強いて言うならグチャとかいう音がちょっとグロいくらい。

終盤は血祭りなので、周囲が真っ赤に染まります。

最早グロいを通り越して笑えてきます。

 

オススメ度 ★★★★☆

ホラーファンなら見て損はない作品です!

私はまだ初心者なので分かりやすい部分しか気づきませんでしたが(エッチすると襲われるとか、ジャパニーズホラーあるあるとか)

色んな作品に詳しいほど「さっきのはあの作品のオマージュだ!」というのが分かると思います。

これはそういう部分を楽しむ作品です。

全然詳しくなくても、普通にパニックホラーとして楽しめますよ。

※ここからネタバレ感想↓※

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ書き中……_φ(・_・

 

 

 

 

 

 

ーーーー

※ここからは内容を知ってる前提です。

 

 

最初から謎の組織が出てきて、おや?と思います。

どこ支部とどこ支部は失敗した。

後はうち(アメリカ)と日本支部だけだ。

日本は1度も失敗してない、とか…何を?

と、日本人はまずそこに興味を持つんじゃないでしょうか。

 

この作品は全てのホラーファンへ贈る作品なので、ホラージャンルで欠かせない存在の日本の話が結構出てきます。

ジャパニーズホラーへのリスペクトはもちろん、日本人は休みなんか取らないとか。

そのイメージ間違ってないけど、なんか複雑だ(;´Д`)

 

組織の目的は、地下に封印されてる太古の神々を満足させ鎮めることらしい。

そのためには、淫乱、勇者、学者、愚か者、処女という最低5人の若き血を定期的に捧げないといけないようです。

まさかホラー映画が次々と作り出されるのにそんな理由があるとは(違う

処女は運命次第で生き残ってもいいみたいですが…それもホラーあるあるなんですかね?

まぁ日本の神道でもキリスト教でも処女は穢れなき存在ですもんねε-(´∀`; )

しかも神々はホラー映画のお約束を踏襲しながら上手く殺さないと満足しないようです。

まずは胸出してからじゃないとって…随分俗な神々だな!( ノ゚Д゚)ノ

悪趣味な金持ちを喜ばせるのが目的でよかったんじゃなかろうか(笑)

 

そんな注文の多い神々の為に、各国の支部で上記の5人に当てはまる人物をメインとした生贄獲得作戦が行われているようです。

どこかの支部1つでも成功すればいいらしく、日本支部は過去失敗したことがない(霊が強くて大体みんな死ぬ作品が多いから?)優秀な支部として出てきます。

ジャパニーズホラーはアメリカでも評価が高いということでしょうか。

やっぱり日本のホラーといえば、リングを始めとする白い服の女の子の幽霊のイメージ。

そして舞台は学校。

確かに学校が舞台のホラーって日本くらいで、洋画ホラーでは見ないですよね。

今回チラッと映る日本支部の映像では、小学生の一団が白い女の子の幽霊に襲われています。

学校の怪談的な感じですね。

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というかさっきの生贄の条件だと、日本支部は小学生に淫乱とか定義してるということに…?

 

先生とかいたんだよね?きっとそう!!((((;゚Д゚)))))))

 

日本はロリコンイメージ持たれてるって言いますもんねぇ。

 

そして日本に次いで成功率の高いアメリ支部

ターゲットはアメリカンホラーで定番のパリピ大学生グループです。

淫乱担当ジュールズのカラーリング剤にあらかじめ淫乱度が上がる薬を混ぜる、全員に認知能力を下げる薬を密かに投与してバレにくくするなど、小屋に集める前から入念に下準備がされています。

より上手く役割を果たせるようにとはいえ、薬で操作するのはアリなんですね。

謎のバリアを張ったり、遠隔操作で周囲の気温を変えたり光源を作り出したりと、相当ハイテクです。

準備が整うと組織のメンバー達はあえて大盛り上がりし、5人がどの怪物を呼び出すか賭けをして楽しみます。

 

「さぁパーティーの始まりだ!」

 

人類存亡がかかってるとはいえ、罪のない人を殺す仕事です。

そうでもしないとやっていられないでしょう。

でも人殺しは人殺し。

終盤はその報いを受けることになります。

電話してきたガソリンスタンドの店主は何が言いたかったんでしょうね。

愚か者が今回賢いから気をつけろ的な?

 

組織は5人を地下室に呼び込んで、いかにもいわくつきだったり呪われてたりしそうな品々を発見させます。

そして今回選ばれたのが殺戮ゾンビ・バックナー一家。

娘の日記がそれらしい物語を演出するために組織が作ったものなのか、実際あったのかは分かりません。

そもそもあんな怪物達をどうやって集めたのか謎です。

ゾンビを呼び起こしてしまったことなど知らない5人は、また各々の時間を過ごし始めます。

知的で優しいホールデンとデイナは惹かれ合っていました。

デイナはホールデンに処女であることを告白し、2人はプラトニックに楽しみます。

カートとジュールズは外へ散策しに行きました。

1人だけ冷静なマーティは、みんな何だかおかしい、声が聞こえるとデイナに訴えますが、日頃から大麻を吸っていることから「ラリってるんでしょ」で片付けられます。

皮肉にも大麻のおかげで認知能力低下薬の効きが悪く、1人だけ違和感に気づいていました。

 

薬や雰囲気作りの効果もありまんまと組織の思惑にハマったカートとジュールズは、外で体を重ねている最中ゾンビ達に襲われます。

ハイお約束のやつです。お納めください。

まずは淫乱役のジュールズが殺されます。

勇者役のカートは刺されましたが、まだ見せ場まで殺しません。

怪物の動きは制御できないので、組織側がセットを使ったりして上手く誘導します。

マーティが監視カメラを見つけたことにより、組織は薬の効きが悪いことに気づきます。

組織は愚か者役マーティを先に始末する為ゾンビに襲わせます。

刺されながら抵抗するも、墓の中に引きずり込まれていきました。

 

ホールデン、デイナは地下に逃げ込みます。

降りようとしたホールデンがゾンビに捕まりますが、デイナな滅多刺しにして倒します。

組織は「昔の女性は反撃などしなかったのに」と驚きます。

2人はカートと合流し、車で脱出を試みます。

トンネルを抜けたら逃げられてしまうのですが、電気系統の不調でトンネルが閉じません。

ギリギリのところでなんとかトンネルを爆破し、3人はUターンを余儀なくされます。

反対側の道までバイクで飛べそうだと思ったカートは「必ず助けを呼んでくる!」と全速力で飛びますが、見えない壁にぶつかって無残に落下していきます。

残った2人は車で小屋に引き返しますが、車内に隠れていたゾンビに学者役ホールデンが殺されます。

車は湖に落ち、デイナはなんとか脱出します。

ゾンビは溺死しました(溺死するのか)

 

処女役以外全員殺し終わった組織のメンバーは、成功だと大喜びます。

その後ろのモニターでは、デイナが残った巨体ゾンビに襲われながら必死で抵抗していましたが、誰も見向きもしません。

その時緊急電話が鳴り、内容を聞いた職員は驚愕します。

 

追い詰められ殺されそうになっていたデイナを助けたのは、死んだはずのマーティでした。

2人は協力して巨体ゾンビを湖に沈めます。

そしてマーティはデイナを墓の中に連れていきます。

そこには墓の中とは思えないような地下空間になっており、バラバラにされたゾンビの腕がまだ動いていました。

引きずり込まれた後なんとかゾンビを倒したマーティは、壁に謎の配線を見つけて、なんとかそれを使えないかと弄っていました。

電気系統の異常もそのせいでした。

地下へ向かうエレベーターを起動させ、マーティとデイナは辿り着く先も分からないまま乗り込みます。

そこで見たのは数多の怪物達。

何者かが自分達をゾンビに襲わせていたと気づいたデイナは「何でこんなことするの!」と泣き叫びます。

 

管制室は愚か者を殺しそこなったこと、さらにこちらへ向かっていることに大慌て。

そこへ、日本がついに失敗したと連絡が来ます。

日本の幽霊は少女達に除霊されて敗北していました。

後がなくなったアメリ支部は、なんとしてでも愚か者を殺せと命じます。

 

最下層に到着したエレベーターを降りると、そこはエレベーターのドアが並ぶ真っ白な部屋でした。

武装部隊がこちらへ向かってきたのに気づき、2人はエレベーターの制御室に隠れます。

銃弾から隠れながら制御パネルを見ると、怪物達を解放するスイッチを発見します。

 

デイナは「さぁパーティーの始まりよ!」とそのスイッチを押します。

 

すると両サイドに並んだエレベーターの扉が一斉に開き、怪物達が飛び出して部隊をあっという間に壊滅させました。

追加の部隊が来ると同時に追加の怪物も降りてきます。

怪物達に部隊が蹂躙されている間に、壁に空いた穴に逃げ込むデイナ達。

やがて銃声や悲鳴は止み、静寂の中真っ白だったフロアは一面真っ赤に染まっていました。

 

これが↓

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こうなって↓

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こうなります。↓

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まさに血祭り。

そこに最後のエレベーターが到着し、デイナ達を襲っていたゾンビ一家の生き残りペイシェンスが降りてきます。

 

パニックになった施設では、どこかで見たような怪物達(ITのピエロや貞子っぽいのは分かった)が所狭しと暴れまわり、職員は皆殺されていきます。

ついに管制室にもゾンビ達が入り込み、警備員が襲われ自爆します。

半魚人に賭けて悔しがっていた職員は、煙の中からゆっくりと近寄ってくる影を見て「半魚人かよ…」と呟き食われます。

1人地下に逃げ込んだ職員は、鉢合わせたデイナに刺されます。

職員はマーティを指し「そいつを殺せ」と言って絶命しました。

 

そして2人がたどり着いたのは、謎の壁画に囲まれた部屋。

周囲から深い穴の底が見え、そこには得体の知れない何かが蠢いていました。

そこに1人の女性が現れ、世界を滅ぼす太古の神々を鎮め続けるために5人の生贄を捧げなければならないと説明します。

女性はデイナに、貴方がマーティ殺せば人類を救えるのよと説得します。

デイナはマーティに銃を向けますが、後ろから狼男に襲われてしまいます。

銃を拾ったマーティが狼男を撃つと逃げていきますが、銃を奪おうとした女性ともみ合いになります。

噛まれて瀕死のデイナは、横を何かが通り過ぎたのを見てマーティに呼びかけます。

マーティはその存在に気付き、わざと劣勢に見せかけます。

女性がマーティに覆いかぶさり銃を向けた瞬間、後ろから何かに刺されます。

マーティの視線の先にいたのはゾンビのペイシェンスでした。

女性とペイシェンスを穴に落とすと、マーティはデイナの横に座ります。

銃を向けてゴメンと謝るデイナに、もういいんだよと優しく手を握り、2人は世界の終末を待つことを選択しました。

最後に巨大な手が小屋を突き破って出てきて終わります。

 

個人的には終盤のお祭りをもっとしっかり見せて欲しかったですね。

せっかくあんなに色々いるのにもったいない。

施設内でなく、街中に解き放たれたら面白かったかも…と黒いことを思ってしまいました(;-ω-)ゞ

最後に出てきたタイタン的な神々と和洋折衷な怪物達が暴れまわる、終末へ向かう世界の続編とか出ないかな!

 

ここまで読んでくださりありがとうございました(*´ω`*)ゞ

もし少しでも楽しんで頂けたら、読者登録やコメントしてもらえると嬉しいです♪

 

 

※内容は予告なく変更されたりします。

 

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