みこブロ

思ったことを好きに書いていきます。今は初心者、女性目線(になってるかは謎)の映画レビューがメイン。時々日常。興味があればまったり覗いてみてください(*'ω'*)

『死霊館 エンフィールド事件』評価感想*実話ベースの正統派オカルトホラー

 

※後半にネタバレあり(注釈後)※

 

 

映画感想語り、今回は『死霊館 エンフィールド事件』(2016年)です。

 

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監督はジェームス・ワン。

アメリカでは非常に有名な超常現象研究家のウォーレン夫妻を主人公にした『死霊館』シリーズの続編です。

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エンフィールド事件は1977年に実際あったもので、「最も信憑性が高い心霊事件」として有名だそうです。

ポルターガイスト現象はこの事件で広く知られるようになったのだとか。

 

*あらすじ*

ロンドン北部に位置するエンフィールドで、4人の子供とシングルマザーの家族は貧しくも楽しく暮らしていた。

ある日ジャネット(マディソン・ウルフ)は、姉のマーガレットとウィジャボード(海外版コックリさん)を試してみる。

その場では何も起きなかったが、その夜から家に怪奇現象が多発し、ジャネットは悪夢にうなされたり気がつくと別の場所にいるようになっていく。

怪奇現象は次第に大きくなり、正体不明の音やひとりでに動く家具が襲ってくるなど説明のつかない数々の現象に悩まされていた。

教会から助けを求められた心霊研究家のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン&ヴェラ・ファーミガ)は、一家を苦しめる恐怖の元凶を探るため彼らの家に向かう。

妻のロレインは夫エドの死という予知夢を幾度も見ており、今回の調査に不安を覚えていた。

同じく心霊研究家のモーリスらと共にホジソン家を見て回った夫妻は、その家に巣食うモノの正体を探っていくーー

 

 

*評価(最高★5)

 

全体 ★★★☆☆

ホラー版X-ファイルのような感じ。

シリーズ2作目なので、夫婦の設定などは知っている前提ですが、これから観てもなんとなく理解はできます。

実話に基づいているので、再現ドキュメンタリー番組を観ているような構成です。

憑依やポルターガイストなどで徐々に存在を示すも、なかなか正体を見せない演出は定番。

まさに超正統派なオカルトホラーです。

エンドロールでは実際の写真が公開されています。

 

怖さ ★★★☆☆

実話ベースなんですが、私自身がこういった話を半信半疑な部分があるので、半分フィクションとして観ていました。

そういう観点からレビューすると、直接的に襲ってこないのであまり怖くないです。

襲われたと思っても基本幻覚で、あくまで脅かしがメイン。

何かいる!けど分からない…的な怖さはあります。

 

グロさ ★☆☆☆☆

派手にグシャっとなったりするシーンはありません。

子供達がメインになっているので、そういう意味でも配慮されているのでしょう。

非常にお上品な、あくまで怖い雰囲気と実話という部分に観点を置いた、血生臭さのない綺麗なホラーです。

 

オススメ度 ★★★☆☆

怖いと聞いて期待値を上げすぎたせいもあるかもしれませんが、展開も設定も古典的すぎて怖さが薄れます。

70年代の実話ですから古さがあるのは分かりますが、演出まで古くしなくても…。

エクソシスト』や『オーメン』のような雰囲気が好きならオススメですが、個人的にはハマりませんでした。

逆にホラーが苦手な方も比較的安心して観られる作品だと思います。

※ここからネタバレ感想↓※

 

 

 

 

 

ネタバレ書き中……_φ(・_・

 

 

 

 

 

ーーーー

※ここからは内容を知っている前提です。

 

 

最初にお伝えしておくと『死霊館』シリーズを観たのは、このエンフィールド事件が初めてです。

死霊館のシスター』を観る上で繋がりがあると知り、先にこの作品を観た次第です。

『死霊館のシスター』評価感想*見た目は最恐な悪魔シスター - みこブロ

他のシリーズは未鑑賞であるという前提での感想なのでご了承ください。

その上での感想ですが…

 

ううーん古臭い!!とにかく演出がベタすぎる!!

 

最近のCGをふんだんに使ったホラーをよく観ていたので余計かもしれませんが、それにしても古典的でした。

エクソシスト』の時代の映画なら分かりますが、2016年の映画でこれは…(;-ω-)ゞ

レビューでも書いたように、70年代の実話が元ですから、時代設定が古いのや、現実にありそうなレベルでしか表現できないのは分かるんですよ。

 

でも演出くらいはもうちょい今風にしません?

 

展開が分かりすぎてあんまり怖くないです。

後ろにいる!と振り向いたらいなくてホッとする。

と思って振り返ったらいる!みたいなのが多すぎます。

しかも基本いるだけで、突然の大きな音にビックリするばかり。

霊や悪魔もなかなか姿を現さず、ポルターガイストで自己主張。

ジャパニーズホラー的な演出ですが、何故か洋風になるとあまり怖くない不思議σ(^_^;)

やっぱり文化が違うからですかね。

悪魔と言われてもピンとこないですし、人を介してしか干渉できないというのも日本にはあまりないので微妙。

日本のオカルトホラーは、霊そのものがガンガン仕掛けてくるのが基本ですからね(笑)

 

あの見た目がめちゃくちゃ怖いシスターがもっと活躍したら、かなり評価が変わったかもしれません。

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この絵が1番怖い!!((((;゚Д゚)))))))

このシスター、全然出てこない上に最後あっさり退治されすぎです。

しかもあの家ではなく夫妻に恨みがあって、わざと事件を起こして呼び寄せている模様。

この悪魔ヴァラクは、最初のシリーズからずっと夫妻に関わってきたようです。

ヴァラクの話は『死霊館のシスター』で詳しく語られます。

へそ曲がり男もあまりよく見えませんでしたし、おじいちゃんの霊は怖いというより可哀想だったしと、シスター以外直接的に怖い要素が皆無でちょっと残念でした。

子供達が犠牲になるよりは、あれでよかったと思いますけどね(゚-゚;)

 

悪魔が本当にいるかどうかは置いておいて…

実際にこの手のオカルト事件で真相が明らかになったものがないのがモヤモヤしますね。

今の科学でも解明できないからこそ心霊現象だと言われるのですが、本当のところはどれだけ分かるものなのか気になります。

そして本当に家が滅茶苦茶になるくらいのポルターガイストが起きるのかも、正直なところ信じきれません。

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なんで今までしっかりとカメラに収めたものが1つもないのか。

最近は霊や悪魔もカメラを警戒して、こういうオカルト事件を起こさないようにしてるんでしょうか(笑)

あったら大ニュースになりそうですが、聞きませんもんね。

 

子役の子達がみんな可愛かったです。

吃音がある気弱なビリーをみんなで守るのも微笑ましいし、ジャネットが霊に虐められてると聞いて立ち向かうジョニーもカッコよかった!

1番上のお姉さんマーガレットは妹の奇行にもしっかり寄り添ってくれるし、みんな母親思いで仲がとても良くて温かい気持ちになりました。

お母さんも、しっかり子供を信じて守ってあげられる強い人だった。

エドの歌に合わせてみんなで歌うシーンは最高に素敵でしたね〜(*´w`*)

取り憑く先に選ばれたジャネットは可哀想でしたが、最後の「私には信じられる味方が2人もできた」というセリフに、本当によかったね…!と思いました。

家は滅茶苦茶になってしまいましたが、誰一人犠牲者がいなかったのは安心しましたε-(´∀`; )

 

映画ではなく、実話ベースのドキュメンタリー特番とかなら満足だったかもしれません。

映画にするには少し派手さが足りないかなぁと思ってしまいました。

王道というのはそれが大勢にウケるからあるわけで、そういう意味では非常に安定したオカルトホラーではあります。

それを認識した上で、他のシリーズも観てみようかなと思いました。

同時に観た『死霊館のシスター』も今回と似たような感想を持ってしまいましたが…他はどうでしょう(笑)

特にアナベル人形は、実物をテレビで観たこともあるので気になります!

 

ここまで読んでくださりありがとうございました(*´ω`*)ゞ

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※内容は予告なく変更されたりします。

 

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