みこブロ

思ったことを好きに書いていきます。今は初心者、女性目線(になってるかは謎)の映画レビューがメイン。時々日常。興味があればまったり覗いてみてください(*'ω'*)

『グリーンマイル』評価感想*ボロ泣きしたい時にピッタリの感動作

 

※後半にネタバレあり(注釈後)※

 

 

映画感想語り、今回は『グリーンマイル』(2000年)です。

 

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監督はフランク・ダラボン

原作はスティーブン・キング

キング&ダラボンのタッグ、鑑賞3作目です。

1作目で感動させられ…↓

『ショーシャンクの空に』評価感想*噂通りの名作でした - みこブロ

2作目で地獄みたいな気分にさせられ…↓

『ミスト』評価・感想*納得の胸糞エンド…! - みこブロ

3作目は…両方の要素入れてきおった(´;ω;`)うっ

ひたすらに優しく悲しいお話です。

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*あらすじ*

とある老人ホームで暮らす男性。

彼はテレビで流れた映画を観て泣き出し、その理由を親しい女性に話し始める…。

1935年、アメリカの刑務所。

死刑囚監房で看守を務めるポール(トム・ハンクス)のもとに、一人の大男が送られて来る。

双子の少女を強姦殺人した罪を持つ死刑囚ジョン・コーフィ(マイケル・クラーク・ダンカン)は、その風貌や罪状に似合わないほど弱く、繊細で純粋な心を持っていた。

これと同時期に、知事の妻の甥であるパーシー(ダグ・ハッチソン)が看守となり、傲慢な態度で他の看守たちから嫌われる存在になる。

ある時ポールは尿路感染症が悪化し、勤務中に高熱と痛みで倒れ込んでしまう。

コーフィはポールを側に呼び寄せ、局部に触れるとあっという間に尿路感染症を治してしまう。

これを見たポールは、本当に彼が凶悪犯罪を犯したのか疑問に思いはじめる。

さらに不思議な力を見せるコーフィ。

そんなコーフィと看守達の間には特別な絆ができ始めていたーー

 

*評価(最高★5)

 

全体 ★★★★☆

キングの脚本もダラボンの演出も、本当に惹き込むのが上手いと思います。

コーフィや看守達の絆と、囚人との関わり。

全てが繋がっていて、とても優しく悲しい奇跡の物語でした。

それだけに…とても悔しいです。

 

感動 ★★★★★+

泣けます。

最後はボロボロ泣きました。

看守達もひたすら優しいのがまた…ショーシャンク刑務所の看守とは真逆です。

誠実なポールは、囚人にも人としての敬意を持って接します。

無駄な暴力は絶対にしません。

囚人のデルと、ネズミのMr.ジングルスの関わりもとても微笑ましいです。

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悲惨さ ★★★★★

忘れてはいけないのが、どんなに優しい空間でもここは死刑囚監房だということです。

冒頭で1人の囚人が死刑執行されますが、電気椅子で感電死させるシーンは目を背けたくなります。

もちろんそれだけのことをしたからこその、この結末なんですが…

気のいい囚人デルの最後は本当に辛かったです。

 

オススメ度 ★★★★★

本当に本当にコーフィが純粋で優しすぎて…こんな悲しい優しさがありますかってくらい、やるせなさが込み上げてきました。

神でも英雄でもない。

人知を超えた力を持つ人間の現実は、こんな苦しいものなのかもしれません。

この優しく悲しい話をぜひ観てほしいです。

※ここからネタバレ感想↓※

 

 

 

 

ネタバレ書き中……_φ(・_・

 

 

 

 

 

ーーーー

※ここからは内容を知っている前提です。

 

 

キング&ダラボン作品には散々感情を振り回されましたからね〜。

ショーシャンクの空に』では、苦しくも爽やかな感動をもらいました。

『ミスト』では、予想以上の胸糞悪さを見せてもらいました。

今回はどう振り回してくれるのかと思ってましたが…

感動させつつ胸糞悪い結末という合わせ技できたか_(:3」z)_ずーん

もう本当に辛かったです。

私は優しい人が周りに認められず、報われないのは好きじゃないです。

コーフィの場合は看守達という味方がいましたが、結局冤罪も晴らさせず世間に「少女強姦魔」と思われたまま死刑執行は後味悪すぎです。

でも否応なしに感動させられるのです。

悔しい…!でも泣いちゃう…!。・(ノД`)・。

 

話は老齢になったポールの回想という形で語られます。

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ポールはとある映画を観た途端泣き出し、友人であるエレインに理由を問われます。

そんな彼女に彼は、当時看守だった自分の体験した奇跡の話を語り出します。

ちなみに「グリーンマイル」とは、死刑囚監房の愛称だそうです。

死への道のりという意味があるよう。

普通は「ライトマイル」と呼ぶそうですが、床が緑色に褪せているので、看守達はグリーンマイルと呼んでいました。

 

そんなグリーンマイルに、ジョン・コーフィという新しい死刑囚がやって来ます。

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コーフィは巨大な身体と逞しい筋肉という見た目に反して、とても臆病で穏やかな性格です。

寡黙であまり話すのが得意ではないようです。

 

私の名前はジョン・コーフィ。

コーヒーに似てるけど綴りが違うんだ。」

 

名前を聞かれるたびに繰り返すこの不器用だけどユーモアのある自己紹介が、ずっと頭に残っています(*´-`)

彼は不思議なことばかり言います。

暗闇が怖いから明かりは消さないでほしい。

そして自分の罪に対して「助けたかった。けど間に合わなかった」と嘆きます。

最初はコーフィの纏う異様な雰囲気に戸惑いながら接していた看守達ですが、彼の不器用な優しさに触れるうちに心を許すようになっていきます。

 

しかし1人だけ問題児がいました。

それが、強力なコネで看守となったパーシー。

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こいつが本っ当に嫌な奴で…!(`Д´)

まさにショーシャンク刑務所の看守のような、自分勝手で傲慢で、囚人を人間扱いせず感情のままに暴力を振るうやつです。

コーフィを移送する際も「死人が歩いてくるぞー!」と何度も大きな声で叫ぶなど、人の気持ちを考えません。

死刑囚監房看守の中では最年少の新人ですが、親の権威を着てやりたい放題です。

目に余る行為にポールは友人でもある所長ハルに相談しますが、もう少し様子を見てくれと頼まれまるのでした。

さらにハルの妻メリンダが、脳の病気かもしれないという話も聞きます。

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ポールは頭を悩ませました。

ポールに何故看守でいるのかと聞かれたパーシーは「1度死刑執行役をやってみたい」と言い、そうしたら看守を辞めると約束します。

 

特にパーシーが敵視していたのが、死刑囚デル。

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彼はとても陽気な囚人で看守達との仲も良好です。

ただ嫌いな人間は容赦なくバカにするという部分も持っており、それに怒ったパーシーに指を折られます。

そんなこともあり、パーシーとの仲は最悪でした。

死刑執行の前には当日の流れをリハーサルをするのですが、デルは毎回囚人役として協力しています。

ふざけるデルを注意しながらも、和やかな雰囲気で終わります。

 

ある日、監房に1匹のネズミが迷い込んできます。

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ネズミ嫌いなパーシーは大騒ぎをしますが、他の看守達は冷静にネズミ穴を探します。

しかし見つからず、ネズミもいなくなってしまいました。

取り乱すパーシーに「いたずらに囚人達を刺激するな」と厳しく言うポール。

パーシーは「ネズミは汚らしい」と吐き捨てるのでした。

数日後、急にデルが笑い出すので見に行った看守達の目に入ったのは、デルの肩に乗るネズミの姿でした。

デルはそのネズミにMr.ジングルスという名前をつけて可愛がります。

看守達は嬉しそうなデルを見て飼うことを許し、家となる箱を用意してあげるのでした。

 

このMr.ジングルスがまた可愛い(ノw`*)

デルに懐き、芸まで披露する賢いネズミです。

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コルクを投げると転がして持ってくるのです。

これたぶん本当のネズミが演じてるんですよね?

ネズミは結構頭がいいと聞きますから、これくらいの芸なら簡単に覚えるのかもしれませんね。

 

そんなある日、監房にまた新しい死刑囚ウィリアム・ウォートン通称「ワイルド・ビル」がやってきます。

幾多の刑務所で問題を起こしては、厄介払いされている危険人物です。

移送の際にさっそく暴れ、ディーンが手錠で首を締められてしまいます。

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すぐ隣にいたパーシーは、恐怖で動けなくなっていました。

駆けつけたブルータスがウィリアムを殴って気絶させ、なんとか独房へ入れます。

仲間の危機に何もしなかったパーシーに皆非難の目を向け、ディーンを医務室へ連れて行きます。

実はその日、ポールは尿路感染症が悪化して高熱と痛みに苦しんでいました。

なんとか耐えるも、ついに倒れてしまいます。

看守達も出払っている中、コーフィは「こっちへ来てくれボス」(コーフィーはボスと呼ぶ)と呼びます。

フラつきながら格子の前に立つと、コーフィはポールの患部に触れます。

するとライトが強く光り出し、今までの痛みが嘘のように感染症は完治していました。

コーフィは苦しそうに呻き、口から羽虫のようなものを大量に吐き出します。

何をしたのかと聞くポールに「治した。全て元通りにした」と言うコーフィ。

信じがたい出来事を目の当たりにしたポールは、コーフィが本当に凶悪な事件を起こした殺人犯なのか疑問を抱きます。

翌日ポールは「妻からお礼だ」と、コーフィにお手製のコーンブレッドを差し入れます。

コーフィはとても喜び、デルとMr.ジングルスにも分けてあげるのでした。

その際ウィリアムも欲しがるのですが、コーフィはポールに「あいつは悪い奴だ」と呟き渡しませんでした。

 

そんな折、Mr.ジングルスの芸を所内の講演会で披露することになりました。

大喜びのデルは、看守に連れられ意気揚々と出て行きます。

その間にデルの独房に近づいたパーシーは、ウィリアムに格子越しに捕まり、恐怖でお漏らしをしてしまいます。

それをちょうど戻ったデルに大笑いされ、怒り狂うパーシー。

それを根に持ったパーシーは、Mr.ジングルスがエサを追って独房から外に出た瞬間、踏み潰します。

泣き叫ぶデルに「いつか殺してやろうと思ってた」と吐き捨てるパーシー。

するとコーフィが「Mr.ジングルスを自分の元へ。まだ間に合う」と呼びます。

看守達は何を言い出すのかと戸惑いますが、奇跡の力を目の当たりにしたポールはコーフィに預けます。

Mr.ジングルスを手で包み込み、ソッと息を吹き込むコーフィ。

その手から光が溢れると、Mr.ジングルスは元気な姿に戻っていました。

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また苦しそうに羽虫を吐き出したコーフィは「ひどく疲れた…休ませてほしい」と横になるのでした。

驚きつつもコーフィに感謝するデル。

呆然とする看守達ですが、ポールは自分の病気も治してもらったと言い「コーフィには神から授かった特別な力がある」と伝えます。

目の前の奇跡と信頼の厚いポールの言葉に、皆コーフィの力を信じるのでした。

パーシーとウィリアム以外は。

 

ある日デルとポール達は、Mr.ジングルスの居場所について話していました。

デルの執行日がすぐそこまで来たのです。

ポール達は「ネズミ達が活躍するネズミの国があるから、そこに引き取ってもらおう」と提案します。

それはデルを安心させる為の優しい嘘です。

デルはMr.ジングルスなら大人気間違いなしだと喜び、ポール達に後を託すのでした。

もうすぐ死刑になるデルを嘲笑うパーシーに、ポールは激怒します。

そして「今回の死刑執行役をやらせてやるから、そうしたらすぐにここを辞めろ」と迫るのでした。

 

ついにデルの死刑執行の日が来ました。

デルはポール達に「あんた達はいい人だ。別の形で出会いたかった」としみじみ伝えます。

信頼できるコーフィにMr.ジングルスを預け、デルはグリーンマイルを歩きます。

そしていつもやっていたリハーサルと同じように、淡々と事は進みます。

執行役のパーシーは台本通り「最後に言うことはあるか」と聞きます。

デルは泣きながら「罪を犯したことを後悔している」と言うのでした。

デルがどんな罪を犯したのかは語られませんが、因果応報とはいえこういうシーンは胸が詰まりますね…。

そんなデルに「ネズミの国は嘘だ」と告げるパーシー。

観衆を前に、ポール達は怒るに怒れません。

電気椅子による処刑では、電気がすぐに脳に達して楽に死ねるように、頭に濡らしたスポンジが置かれます。

しかしパーシーはわざとスポンジを濡らさず乗せました。

号令と共に電流が流されますが、スポンジが濡れてないので時間がかかり、デルは苦しみ部屋には焼けた臭いが充満します。

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監房内の電気が激しくショートし、コーフィはMr.ジングルスを抱きながら怯え、ウィリアムは狂ったように叫びます。

無惨なデルの遺体を見送ったポール達。

所長のハルにどういうことだと問い詰められ「教わってなかった」と言い訳するパーシー。

しかし皆パーシーが悪意を持ってやったことは分かっていました。

ポールはパーシーに「すぐに退職届を書いて辞めろ」と、怒りを押し殺して告げます。

コーフィの手を離れたMr.ジングルスはどこかへ去ってしまいました。

コーフィは「自分の悲しみが彼にも流れてしまった。彼はもう戻ってこない」と泣きながら呟きます。

 

そんな折、友人である所長ハルの妻がもう長くないと聞いたポールは、ある計画を立てます。

それは自分達でコーフィを所長の家まで連れて行き、彼女を治してもらおうというものでした。

バレたら解雇もあり得るこの話に、皆乗ります。

そして決行の夜。

ウィリアムを睡眠薬で眠らせ、パーシーを拘束したポール達は、コーフィを連れて外へ出ます。

星を見て子供のように喜ぶコーフィ。

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車に乗ったコーフィは、これから何をしに行くのかなんとなく分かると言います。

改めて彼の不思議な力に驚くポール達。

 

所長の家に着くと、気づいたハルが何事かと出てきます。

2階では、脳の病気ですっかりヒステリックになってしまった妻メリンダが叫んでいました。

囚人を連れてきたことに驚くハルですが、コーフィは構わずメリンダの元へ向かいます。

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そして彼女の口から何かを吸い出すと、メリンダは正気に戻り微笑みました。

メリンダが名を聞くと、コーフィはあの不器用な自己紹介をします。

彼女はコーフィに心から感謝し、お守りとして自分のネックレスを彼に渡すのでした。

 

コーフィはメリンダから何かを吸い出した後、ずっと苦しそうにしています。

ポール達は急いで監房に戻って、コーフィを休ませます。

そしてパーシーの拘束を解き連れ出そうとした瞬間、コーフィが彼の首を掴み口の中に羽虫を吐き出します。

唖然とするポール達を気に留めずフラフラと歩いたパーシーは、いきなり銃でウィリアムを撃ち殺してしまいます。

そしてそのまま廃人となったパーシーは、精神病院送りになりました。

「なぜあんなことをした」と問うポールに、コーフィは「あいつは悪い奴だ。だから罰を与えた」と訴えます。

コーフィは、罪を犯したとされるあの日「本当は少女達を助けたかった。でも間に合わなかった」と泣き、信頼するポールに自分の力を分けたいと言います。

差し出されたコーフィの手を握るポール。

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ポールにコーフィの記憶が流れ込んできます。

少女達を殺害した真犯人はウィリアムでした。

コーフィはそんな少女達を助けようとして、そこにいただけなのです。

しかし間に合わず、2人の少女を抱えて泣いていたのです。

それが分かっても、証明できるものは何もありません。

妻を救われた所長も力を尽くしますが、死刑執行は止められませんでした。

 

コーフィの執行日が近づきます。

こんな心優しい力をもった存在を処刑していいのかと、悩み苦しむポール。

ポールは処分覚悟で、脱獄を彼に提案します。

ポール達は皆、優しい奇跡を持ったコーフィをどうにかして助けたいと願いました。

しかしコーフィはポールに、もう苦しまないでほしいと伝え、言います。

 

「もうこれ以上生きていたくないんだ」と。

 

この力を持つのが辛いのだと。

 

コーフィは、自分には人の心が分かるのだと言います。

悪意の行為は毎日どこかで行われていて、それはガラス片のように頭の中に刺さるのだと。

自分が何者かも、どこへ行けばいいかも分からず、悪意や救いの声を聞いてはそこへ向かう日々。

力を持って産まれたばかりに、優しすぎるコーフィは苦しみ続けました。

死は彼の心からの願いであり、彼を苦しみから解放する唯一の方法でした。

 

ポール達は、遣る瀬無い思いに悔しさを滲ませながら、コーフィに「何かやりたいことはあるか」と聞きます。

コーフィは「活動写真(映画)を1度も観たことがないんだ」と微笑みます。

コーフィが看守達と一緒に観た最初で最後の映画。

それが冒頭で老いたポールが涙した作品『トップ・ハット』でした。

実際に存在する作品です。

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コーフィは優雅に踊る主人公達を観て「この人達はまるで天使みたいだ」と喜ぶのでした。

執行前日、食べたいものを聞かれたコーフィは、ポールの妻のコーンブレッドが食べたいと言います。

人の心で苦しみ続けたコーフィにとって、ポール達の優しさが本当に嬉しかったのでしょう。

 

そして死刑執行の日。

コーフィはポール達とグリーンマイルを歩きます。

彼は嬉しそうに昨日見た夢を話します。

「少女達と一緒にネズミの国に行って、大人気のMr.ジングルスのショーを見たんだ」と。

そう語るコーフィの表情は、とても晴れやかでした。

ポール達は悔しさを堪えながら準備を進めていきます。

執行を見守る観衆には被害者遺族がおり、コーフィを激しく罵ります。

それに怯えるコーフィに対し、自分達の心を感じろと囁くポール。

安心したコーフィは微笑みます。

その笑顔に、必死に涙を堪える看守達。

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言葉に詰まるポール。

ポールはコーフィの元へ歩み寄り、彼の手を握ります。

そしてコーフィの優しくも悲しい思いを受け取ったポールは、これがコーフィの救いなのだと理解します。

そして「最後に言いたいことはあるか」と聞くと、コーフィはこう言いました。

 

「生まれてきたことを謝る」

 

こんな悲しい言葉がありますか…?

もう涙が止まりませんでした。

ジョンは被害者達に憎まれたまま、優しい看守達に見守られその苦しかった生涯を終えます。

コーフィの遺体にメリンダからもらったネックレスをかけるポール。

そして彼が苦しみから解放され幸せになることを祈るのでした。

それからしばらくして、ポールは看守を辞めます。

 

回想から戻り…

老齢のポールは「あんな事を経験して、とても続けてはいられなかった」と語ります。

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信じられないと言うエレインを、日々通う秘密の小屋に連れて行くポール。

そこにはMr.ジングルスの元気な姿がありました。

Mr.ジングルスはデルの処刑の日にコーフィの力を受け取り、もう60年近く生きているのです。

普通ネズミの寿命はおよそ2年くらいです。

そして同じく力を受け取った現在108歳のポールは、愛する人々がこの世から去るのを幾度となく見送りました。

それは神の使いでるコーフィを電気椅子に送った罰だと言うポール。

そんな嘘のような昔話を信じてくれたエレインも、先に逝ってしまいました。

 

ポールはコーフィを死なせてしまったことを悔いていますが、考えてみてください。

ポールとMr.ジングルスは、コーフィからの力を受け取って長寿になりました。

もしかしたらコーフィは、自身の力でとんでもなく長い時を生きていたのかもしれないのです。

今のポールが最期を待ち望むように、コーフィもずっと最期が来る日を待ち望んていたのかもしれません。

 

「小さなネズミにこれだけの長寿を与えた彼は、私をいつまで生かすつもりなのだろう…」

 

残される寂しさに耐えながら、いつか来る最期を求めて。

ポールは長すぎるグリーンマイルを歩き続けますーー

 

最後の方はポール達に感情移入しすぎて、ボロボロ泣いてしまいました。

コーフィはポールに苦しんでほしくないと言っていたのに、そのコーフィの力でポールは苦しんでいる。

こんな最期やるせなさすぎます。

きっと今頃コーフィは、夢で見た通りネズミの国に行き、映画を見たりして少女達と楽しく暮らしていますよね(´ー`)

そこにはデルもいて、後から来たブルータスも、ディーンも、ハリーもいる。

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Mr.ジングルスもその内そっちに行って、大人気のスターネズミになるよ。

ポールだって、ジングルスと同じじゃないかもしれない。

きっともうすぐ…

そう願わずにはいられないです。

 

ここまで読んでくださりありがとうございました(*´ω`*)ゞ

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※内容は予告なく変更されたりします。

 

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