『キャプテン・アメリカ』評価感想*アメリカの希望!その名は…
※後半にネタバレあり(注釈後)※
映画感想語り、今回は『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)です。
マーベル作品。監督はジョー・ジョンストン。
作品名が長いので、タイトルでは省略しました。
今作も『アベンジャーズ』を楽しむ上で、先に観ておいた方がいい作品です。
順番的には…
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そして、今作『キャプテン・アメリカ』の順ががオススメです。
*あらすじ*
第二次世界大戦中の1942年3月。
ナチスの将校ヨハン・シュミット(ヒューゴ・ウィーヴィング)の部隊が、かつてオーディンが所持していたという強大なパワーを持つ「コズミックキューブ」を遺跡から奪取した。
舞台は変わって、ニューヨーク。
スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)は強い思いから5回目の軍への入隊志願をするが、貧相な体格と生まれつき病弱な体質から不合格となっていた。
スティーブはゴロツキに殴られている所を、近々戦地に派遣予定の親友バッキー・バーンズに助けられる。
出立の前祝いにと、共に未来技術の展覧会を訪れた2人。
そこの徴兵センターでも兵士が募集されており、スティーブは最後の運試しとして入隊を申し込んだ。
スティーブはそこで偶然出会ったエイブラハム・アースキン博士に素質を見出され、彼の計らいで「スーパーソルジャー計画」の被験者候補となってSSRに徴兵される。
チェスター・フィリップス大佐(トミー・リー・ジョーンズ)は当初スティーブを使う事に反対していたが、彼の勇気を知って納得する。
スーパーソルジャー第1号に任命されたスティーブ。
実験前夜、アースキン博士は「完璧でなくても善良な君のままでいてほしい」とスティーブに伝えるのだった。
一方ヨーロッパでは、シュミットが部下のアーニム・ゾラ博士にキューブを使わせ、新兵器のエネルギーを生成させていた。
さらにシュミットはアースキン博士のもとへ、スパイのハインツ・クルーガーを送り込んでいた。
アメリカでは「スーパーソルジャー計画」がフィリップスとペギー・カーター(ヘイリー・アトウェル)の立ち会いの下実行に移され、アースキン博士の指示でスティーブに超人血清が打たれる。
ハワード・スタークが照射機で「ベータ線」を浴びせると、スティーブは超人兵士へと変貌するーー
*評価(最高★5)
全体 ★★★★☆
タイトルの通り、時系列的には1番最初に誕生したアベンジャーです。
ナチスドイツとの戦争時代に生まれたヒーローだけあって、内容は他の作品より若干シビア。
苦しい戦争の救世主として描かれます。
身体は弱いけど正義感は人一倍という青年の、成功と苦悩の物語でもあります。
悲しさ ★★★★☆
戦時中なので、たくさんの人が死んでいきます。
たくさんの人との別れがあります。
この作品では、コメディ要素は控えめです。
迫力 ★★★☆☆
主人公は神の遺物により超人的な力を手に入れますが、あくまで身体能力と回復力が強化されただけなので、ヒーローらしい超能力はありません。
彼は人々に近い、強さの象徴として立つヒーローなのです。
オススメ度 ★★★★☆
『アイアンマン』で活躍したトニー・スタークの父である、ハワード・スタークが活躍します。
そしてオーディンの名も出てきたりと、シリーズファンには嬉しいコラボレーションがあります。
観ておいた方が『アベンジャーズ』を楽しめると思います。
※ここからネタバレ感想↓※
ネタバレ書き中……_φ(・_・
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※ここからは内容を知っている前提です。
『アベンジャーズ』を観る上での前知識も最後になりました!
トリを飾るのは、アメリカ最初のヒーローである『キャプテン・アメリカ』です。
ちなみにこのレビューを書いている時点で『アベンジャーズ』も鑑賞済みなので、少しその話も交えてきます。
第二次世界大戦中、アメリカがナチスドイツと戦争をしている時代の話。
ひ弱だけど正義感は人一倍な青年スティーブが、立派なヒーローになるまでの物語です。
時系列的には1番古いですが『アベンジャーズ』を観る前知識という意味では、最後に回すのがベスト(* 'ω')ノ
エンドロール後には『アベンジャーズ』の予告が映像が入ります。
1人だけ時代が大きく違うキャプテン・アメリカが、どうやって『アベンジャーズ』の時代に来たのかの秘密も明かされます。
全てのヒーローの始まりは『マイティー・ソー』で出てきたソーの父オーディンが残した、神の力を持つというキューブ。
それが今回、そして今後の他のシリーズでも何度も出てくるキーとなる力です。
スティーブは何度徴兵試験に落ちてもあきらめない、正義感と諦めない強い精神がありました。
そんな彼の強い正義の意思に目をつけたのがアースキン博士でした。
博士の研究は、キューブの力を人体に打ち込み、超人的な力を得た正義の兵士を作るというものでした。
キューブの力は身体能力だけでなく、その人物が持つ正義感や悪意も増幅させてしまう危険なもの。
だからこそ、アースキン博士は正義感の強いスティーブを選んだのでした。
スティーブなら虐げられる弱者の気持ちも知っています。
実験前夜アースキン博士は「君は君のままでいてくれ」と伝え、スティーブは約束するのでした。
実験当日。
スティーブは台に寝かされ、キューブの力を注入されます。
ちなみに薬を作ったのはアースキン博士ですが、装置を作ったのはあのトニー・スタークの父、若き日のハワード・スタークです。
どことなく面影がありますね。
この時まだトニーは生まれていません。
彼の装置で限界までベータ線を浴びたスティーブは、超人化して出てきました。
ちなみにベータ線でなくガンマ線を浴びて、身体強化はされたものの理性を失う怪物になったのがハルクです。
こんな細い青年が…
薬を打ってカプセルに入れられ…
ベータ線照射スタート!!
ライザップテーマもミュージックスタートヽ(`・ω・´)ノ
どぅーどぅ♪
どぅーどぅ♪
どぅーどぅ♪
どぅーどぅ♪
てーててっててーててって♪
てーててっててーててって♪
こんな強靭な肉体に大変身!!
イイッ!!!!(๑˃̵ᴗ˂̵)b
身体能力や回復能力は常人の4倍ほどになり、まさに超人です。
しかし他のアベンジャーズヒーローと比較すると、ちょっと強い普通の人感がありますね。
そこが距離の近いヒーローとして愛されるわけなんですが(*´▽`*)ノ))
今後装備することになる、ハワード製の盾が命綱であり武器になります。
盾しか持たないという、人を守りたい、誰も傷つけたくないという彼の思いがこもっている武器です。
たまに銃も使ってますが。
この盾がとにかく強い!!
息子が作ったアイアンマンの装甲よりも強靭な強度を誇ります。
神の力を持つムジョルニアの一撃をも跳ね返します。
それを受け止められるキャプテン・アメリカのパワーもかなりのものですね!
しかし、アースキン博士が亡くなってしまったことにより強化兵士計画は中止になってしまいます。
スティーブ1人ではドイツ軍には太刀打ちできないと踏んだ大佐から、解雇宣言されてしまいます。
画像左がトミー・リー・ジョーンズ演じるフィリップス大佐です。
缶コーヒーBOSSの「この惑星は…」で有名な方ですね。
吹き替えの声もそのまんまなので、いつあのセリフを言ってくれるのかと思ってしまいました(笑)
解雇されたスティーブは、自分が役に立てるならとアメリカの宣伝塔になります。
その時にキャプテン・アメリカのコスチュームの原点ができるのですが…
ぶっちゃけていいですか…?
衣装がダッサい。ダサすぎる!!
あえてのキャプテン・アメリカカラー。
なんだあのヘルメットの羽みたいなの(=ω=;)
時代が古いことを考慮しても、これはさすがにないわーと思いました。
最後までこの布コスチュームだったらどうしようかと思った(゚-゚;)
後ろのアメリカガールはなんとなく時代を感じますね。
各軍事基地を回って宣伝してるスティーブは、フィリップ大佐の基地にもパフォーマンスしに来ます。
駆けつけたカーターは「貴方のやりたかったことはこんなことなの?」と問いかけます。
その言葉に葛藤するスティーブ。
その時敗戦兵が帰還し、ドイツ軍に捕まった捕虜が多数いることを知ります。
その中には、親友バッキーがいる可能性がありました。
しかし相手の兵力を考えると捕虜救出は絶望的であり、フィリップ大佐は軍を動かすことを拒否します。
世界で唯一の超人戦士として、人と違うこと、自分の力を恐れていたスティーブは、1人救出に行くことを決意します。
スティーブはカーターに協力を仰ぎ、ハワードの飛行機でこっそり自軍基地を抜け出して敵軍基地に向かい、見事バッキー達捕虜を連れ戻します。
その時にスティーブは、敵シュミットの真の姿を見ます。
シュミットは元々ヒトラーの側近でしたが、キューブを手に入れてから、独自に「ヒドラ」という部隊を作り上げていました。
シュミットが顔の皮を剥ぐと、ドクロのような赤い顔が出てきます。
なんかどこかで見たような…見てないような…スカルフェイスってあるあるですよね。
シュミットはアースキン博士によって、スティーブと同じようにキューブの力で改造されていました。
その結果シュミットに眠る悪の心を増幅させることになり、シュミットはドイツ軍の勝利より自分の世界制服を目指すようになりました。
博士はそれを後悔し、正義の心を持つスティーブを選んだのです。
シュミットは取り逃がしましたが、基地を破壊し捕虜を生還させ、キューブのエネルギーを使った敵の協力な武器も奪ってきたスティーブは一気に英雄となりました。
カーターも生還を喜びます。
単独行動を良く思っていなかったフィリップ大佐も、スティーブの勇気ある行動を認めます。
こうして正式に『キャプテン・アメリカ』というヒーローが誕生しました。
軍に復帰したスティーブは、自分が敵軍基地で見た情報を元にこれからの作戦を練ります。
そしてハワードが作った盾を選び、強化スーツを発注します。
盾を選ぶ際にカーターに意見を求めるスティーブですが、直前に女性と親しげにしていたスティーブに妬いて、いきなり彼に向かって銃を撃つカーター。
盾は見事銃弾を弾き「いいんじゃない?」と去るカーターを唖然と見つめるスティーブとハワード。
女は怖いと思いながら、スティーブはハワードにスーツの希望を渡すのでした。
強化スーツはスティーブがあの格好を割と気に入ったことから、見た目はほぼ変わらず。
せめてあのヘルメットさえもうちょいマシなら…!(ノД`)
しかし長く見てるとだんだんしっくり見えてくるから不思議です。
ダサさが味になってくるというか。
フィリップがイケメンイケボだから許せるんですかね(笑)
シュミットの武器製造基地を襲撃するのに1人では厳しいと思ったスティーブは、捕虜奪還戦の時に目覚ましい活躍をした数人を連れて行くことにします。
バッキーを始めとした彼らはまさに精鋭部隊といった働きで、次々と軍事基地を潰していきます。
キャプテンアメリカより、それについてこれる精鋭部隊の方が割と超人に見えますね!
全速力で走る列車の屋根に飛び乗るなんて芸当、普通の人間にできるものなんでしょか(゚o゚;;
シュミットの助手であり、アースキン博士と袂を分かった兵器開発部門のゾラ博士は、侵入に対して自立型兵器で応対します。
親友バッキーと協力してなんとか撃退しますが、その際にバッキーが外に吹き飛ばされます。
必死に手を伸ばすスティーブでしたが、わずかに届かずバッキーは谷底へ落ちていきました。
最高の親友だったのに…これはツラい…
てっきりヒーローとして助けると思いきや、こういう身近ないい奴が死んでいく展開は苦手だよぅ(´;ω;`)
親友を失い失意に沈むスティーブに、カーターは「バッキーは優秀な兵士だった。彼の決断を尊重してあげて」と励まします。
一方捕虜になったゾラ博士は、フィリップ大佐から身の安全を保障する代わりに情報を渡せと迫られていました。
元々恐怖だけでシュミットに従っていた博士は、どうせ止められないとシュミットの計画を暴露します。
スティーブはこの戦いを終わらせるために、敵の本拠地に攻め込むことにします。
シュミットはそこから全世界に向けて大型ミサイルを落とすつもりでした。
バッキーを失った精鋭部隊の皆も奮起し、全軍をかけた大規模な突入作戦が開始されます。
キャプテン・アメリカは単独行動でシュミットの元まで向かいます。
盾をブーメランにしたりと巧みに使い、次々と敵を殲滅していくキャプテン・アメリカ。
部隊の援護もありシュミットを追い詰めたキャプテンですが、盾を奪われピンチに陥ります。
その時精鋭部隊が窓から乗り込み、ヒーローのピンチを救います。
盾を取り戻したキャプテンは、フィリップ大佐やカーターの手を借りて、車でシュミットが逃げ込んだ軍用機を追います。
乗り込もうとした時、不意にカーターがキスをして「勝って…!」と伝えるのでした。
なんとか中に入り込み、シュミットと対峙するキャプテン。
激闘の末、シュミットが必死に守っていたキューブを解き放ちます。
慌ててシュミットがキューブを手にすると、その身体は高密度のエネルギーで消滅しました。
キューブは海へ落ちていきます。
シュミットを倒したキャプテン・アメリカでしたが、まだやらねばならないことがありました。
カーターと通信し、今の状況を説明するフィリップ。
「シュミットは倒した。だが自動運転でヨーロッパに向かうこの機体を止めなくてはいけない」
機体にはミサイルがたっぷり積まれており、このままではヨーロッパ全土が吹き飛びます。
激しい戦いでほとんど制御不能になっており、安全な不時着は絶望的でした。
覚悟を決めたスティーブは、前にカーターに言えなかったダンスの誘いを伝えます。
それを聞いたカーターは、涙を流しながら「8時にね。絶対遅れないで」と返します。
その言葉に笑顔を見せたスティーブは、操縦桿を思い切り倒して氷河に不時着を試みます。
ここのスティーブは本当にカッコよかったです(ノw`*)
そもそも吹き替えが中村悠一さんというだけでカッコいいのにね!!
通信が途切れたことで墜落を悟ったカーターは、1人涙するのでした。
氷河に不時着した機体は激しく損傷し、コックピットは潰れていました。
キャプテン・アメリカは世界を守った名誉の戦死として軍に表彰されます。
彼の軍事資料に挟まった、ひ弱な頃のスティーブの写真を見て悲しげな表情を浮かべるカーターでした。
一方ハワードは海に落ちたキューブを引き上げることに成功します。
これが後のアークリアクターや様々なエネルギーの元であり、争いの元凶になるのですね。
スティーブが目覚めると、そこは病院らしき一室でした。
入ってきた女性はもっともらしい言葉でスティーブに状況説明をしますが、彼はすぐに違和感に気づきます。
強引に外へでると、そこは何かの基地のようでした。
混乱したスティーブは、ガードマンを押し退けて外に出ます。
そこは現代のニューヨーク。
状況が理解できないスティーブに、ニックが声をかけます。
「君は70年もの間、氷の中で眠り続けていたのだ」
その信じがたい事実と、彼女との約束が果たせなかったことに悲しむスティーブ。
そんな彼に、ニックはアベンジャーズの話をしますーー
お馴染みエンドロール後には、ひたすらサンドバッグを叩くスティーブにニックが呼びかけます。
ついに『アベンジャーズ』始動ですヽ(≧▽≦)ノ
レビューは後ほど!
ここまで読んでくださりありがとうございました(*´ω`*)ゞ
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※内容は予告なく変更されたりします。
↓参加してみました(* 'ω')ノ