みこブロ

思ったことを好きに書いていきます。今は初心者、女性目線(になってるかは謎)の映画レビューがメイン。時々日常。興味があればまったり覗いてみてください(*'ω'*)

『レディ・プレイヤー 1』評価感想*ゲーマーにはたまらない世界感

 

※後半にネタバレあり(注釈後)※

 

 

映画感想語り、今回は『レディ・プレイヤー 1』(2018年)です。

 

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監督はスティーブン・スピルバーグ

アーネスト・クライン著『ゲームウォーズ』が原作。

ゲームを始め、映画、アニメなどのポップカルチャー好きに刺さりまくるお祭り映画ですヽ(≧▽≦)ノ

スピルバーグと言えば『ジュラシックパーク』や『E.T.』『ジョーズ』が思いつきますが、こういうジャパニーズカルチャーも好きなんですね。

そういえば『トランスフォーマー』も監修してましたっけ?

個人的に彼の監督作品はハズレ無しです。

 

*あらすじ*

2045年。環境汚染や気候変動、政治の機能不全により世界は荒廃していた。

その為スラム街で暮らさざるを得ない状況に陥った地球上の人類の多くは、「オアシス」と言うVR世界に現実逃避し入り浸っていた。

オアシス内では皆「アバター」と呼ばれる好きな姿になることができ、世界中からアクセスしている人々と交流したりできる。

動きは現実と連動しており、リアル世界では皆がVRゴーグルやグローブをつけながら動き回る奇妙な光景が当たり前となっていた。

現在オアシス内では、創始者であるジェームズ・ハリデー亡き後に公表された彼の遺言により「アノラック・ゲーム」というイベントが開催されており、プレイヤー達は盛り上がっていた。

見事試練をクリアした者には、オアシスの所有権と5000億ドルのハリデーの遺産が授与されるからだ。

ハリデーがオアシス内に隠したとされるアイテム「イースターエッグ」を探す『ガンター(エッグハンター)』と呼ばれるコアプレイヤー達が日々3つの鍵を手にする為の関門となるゲームに挑み続ける。

第1関門のレースゲームは非常にクリアが難しく、始まって5年経っても誰も鍵を手に入れられなかった。

オハイオ州コロンバスのスラムに住む若者ウェイド・ワッツ(タイ・シェリダン)ことパーシヴァル(アバター名)もゲーム内の親友のエイチと共にエッグ獲得に日々奮闘していた。

ゲームにはオアシスの独占を目論む世界第2位の大企業IOI社の社長ノーラン・ソレントが送りこんだガンター集団『シクサーズ』もいた。

パーシヴァルは深い知識と閃きにより第一の試練を突破するが、パーシヴァルの正体を突き止めたIOI社が現実世界でも彼に接触してくる。

ウェイドは、現実の環境を改善しようと活動するレジスタンスのサマンサ(オリヴィア・クック)やオンライン仲間たちと共にソレントの陰謀に立ち向かっていくーー

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*評価(最高★5)

 

全体 ★★★★★

SF作品にはよくあることですが、最初から専門用語がバンバン出てきます。

覚えられません。たぶん大体は覚えなくて大丈夫です(笑)

ただ、ネットやオンラインゲームの基本は知っている前提な部分があるので、そういうものに馴染みのない人はかなり置いてけぼり感があるかもしれません。

色んな映画のオマージュや、日本のゲームキャラクターも多数登場し、知っている人はニヤリとするまさにお祭りな作品です。

 

感動 ★★★★☆

展開は非常に王道です。

安心して観ていられます。

仲間が集結して悪に立ち向かう!みたいな展開が好きな人は素直に感動すると思います。

なんせ世界中と繋がるオンラインなので規模もすごい。

私はそういうの大好物なので、大感動でした(*ノv`)b

 

迫力 ★★★★★

リアル世界も描かれますが、半分以上はゲーム内のフルCG世界なので迫力も充分!

キングコングティラノサウルスが襲いくる超スピードのレースゲームや、巨大ロボットバトルなどゲームならではの演出が満載です。

ガンダムの活躍は日本人としてグッときました…!

 

オススメ度 ★★★★★+

ゲーム好きには文句なくオススメ!!

私はオフラインもオンラインゲームも好きなので、終始ニヤニヤが止まりませんでした。

こんなVR世界やってみたいですが、リアルが荒廃してなくても入り浸り廃人まっしぐら間違いなし…!(ll゚Д゚ノ)ノ

詳しくはぜひ観てほしいですが、日本の超有名な怪獣テーマ曲が流れたり、一瞬だけ映る隠れキャラクター(キティーちゃんとか)がいたりと日本リスペクト満載です。

あと日本人役として出演している森崎ウィンという俳優さんがカッコいいです( *´艸`)

※ここからネタバレ感想↓※

 

 

 

 

 

ネタバレ書き中……_φ(・_・

 

 

 

 

 

 

ーーーー

※ここからは内容を知っている前提です。

 

 

楽しい、ひたすら楽しい作品でした!

ゲーム好きな私には終始刺さりまくっていました。

初っ端から一瞬で忘れる小難しい専門用語が飛び交いますが、そんなに覚えてる必要はないので無問題です。

ゲームではよくあることです( ˘ω˘ )

 

日本のゲームキャラがアバターとしてたくさん出てきましたね。

私が認識したキャラだけでも『ストリートファイター』のリュウ春麗ブランカ

オーバーウォッチ』の主人公、『マリオ』のクリボーなどなど。

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まだまだたくさんいるようですが、大体は一瞬なので一時停止を繰り返さないと難易度高いと思います。

ゲーム以外にも日本のアニメや映画からは、アルテミスの愛車が『AKIRA』のバイクだったり、『ゴジラ』のメカゴジラ(若干これじゃない感はある)や『機動戦士ガンダム』の初代ガンダムも活躍します。

メカゴジラの登場シーンでは、ゴジラのテーマ曲も流れますよ。

特にファンというわけではないですが、それでも知ってるキャラが出ると嬉しくなるものです。

メカゴジラVSガンダムなんて胸熱すぎますよね!!

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ガンダムは日本人プレイヤー・トシロウが操作しているせいか、ビームサーベルでの侍チックな立ち回りを見せてくれます。

そして潔く自分を犠牲にしてパーシヴァルを先に進ませます。

日本人キャラは毎度こういうパターンが多いですが、海外では日本人は自己犠牲心が強いイメージなんでしょうか。

 

洋画の有名なキャラクターやシーンのオマージュも満載です。

キングコングに始まり、『ジュラシックパーク』のティラノサウルス

有名なあのシーンこそないですが、ホラー映画『シャイニング』も作品として出てきます。

そして『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のデロリアンはパーシヴァルの愛車です。

チャイルド・プレイ』のチャッキーや、『エイリアン』の口から出てくる小さいやつ。

そして極めつけが『ターミネーター』から超有名な「溶鉱炉に親指を立てて沈んでいくシーン」

実際は泣けるシーンなのですが、もはや鉄板ギャグのような扱いですよね(笑)

これもやるか!と、思わず笑ってしまいました。

エイチが操るアイアンジャイアントも、何かのキャラクターなんですかね。

洋画のオマージュはまだまだあるらしいですが、あまり詳しくない私は有名どころしか分からなかったです。

様々な版権問題があるでしょうに、これが実現できたのはスピルバーグの名声とハリウッドマネーのなせる技なのでしょうかΣ('◉⌓◉')

企業の枠を超えた大集結は楽しすぎたので、実現できたことに感謝です。

 

アバターとリアルの姿は別物というのはオンラインあるあるですが、パーシヴァルはオンライン慣れしている割にアッサリとアルテミスを好きになりすぎですね(;-ω-)ゞ

こういった世界に詳しくないと実感しにくいですが、アバターと現実は全然違うのが当たり前なのです。

特に性別や外見。

常に冷静な忍者キャラのショウは、現実では11歳の男の子でした。

いぶし銀で礼儀正しい侍のダイトウは、現実ではスラッとした若者でした。

ゴリゴリマッチョで豪快なエイチは、現実ではボーイッシュな女の子でした。

どれもよくあることです。

余談ですが、私もオンラインゲームではイケメンキャラを使ったりしてました(笑)

そしてそれ以上によくあるのが、ゲーム内では可愛い女の子なのに現実では男(しかもオッサン)だったりするバージョンです。

大体そうだと思っていた方がいいです。

それを、一目惚れに近い形で好きになってしまうなんて危ない危ない。

エイチが止めるのも分かります。

恋愛慣れしてないと、こういう部分にはまり込みやすいですよね。

特に体感型仮想現実のVRなんて、リアルと錯覚して恋愛感情に繋がってしまうのも納得です。

実際はこんな状態なのに、ゲーム内ではリアルと同じように話して触れられるんですから。

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仮に性別が一致していたとしても、オンラインの恋愛はいい部分もありますがハイリスクですよ。

オンラインでは本当の自分を出しやすいので、内面から知ってもらえるというのはメリットです。

人柄を好きになれば、リアルの外見なんて多少予想と違って残念でも気にならないものです。

ただし、逆にオンラインはいくらでも自分を偽ることもできます。

変なのに捕まってしまったら痛い目を見るのは自分です(実体験)

はい…ウェイドにどうこう言える立場ではありませんスミマセン_:(´ཀ`」 ∠):古傷グリグリ

アルテミスが本当に女の子で、しかもゲーム内通りの素敵な子でよかったね!とウェイドには言いたい( ノ゚Д゚)ノ

 

オアシス内に隠された鍵は、創設者ハリデーの人生であり願いの塊でした。

彼はウェイドのような、仲間と一緒に心からゲームを楽しめる人間にバトンを託したかったのでしょう。

ゲーム愛もなく人海戦術機械的な攻略を続け、ゲーム内でも現実でもライバルを潰そうとするようなソレントには決して手に入れられなかったと思います。

自らオアシス内で戦う割に、爆弾の使い方も分からず「ボタンは?ピコピコするやつは?」なんて言っちゃうレベルです。

お前さてはゲームを全部ファミコンって言うタイプだな!?

オアシスのことなんか、興味ないけど金を生み出す世界だから手に入れたいとしか思ってないのです。

 

ハリデーは人との交流が苦手な、いわゆるコミュ障オタクでした。

自分に自信が持てないハリデーだからこそ、何者にもなれるオアシスという世界を生み出したのです。

ハリデーは上手くコミュニケーションできないことで、共にオアシスを作った親友と、密かに想っていた女性を失いました。

それを繰り返さないような、でも自分の思いも分かってくれるウェイドにバトンを託せたことは嬉しかったと思います。

私もその気持ち痛いくらい分かりますよハリデーさん…!

 

ハリデーの幼少期の部屋で本人と対面したパーシヴァル。

子供のハリデーがゲームに夢中になっている横で、本人はパーシヴァルに言います。

 

「ゲームの中ではご飯が美味しくないんだ。

なぜなら現実だけがリアルだから。」

 

彼はオアシスに現実逃避を求めていましたが、最終的にリアルもしっかりと生きなければいけないという結論に至っていました。

ウェイドも最初のうちはオアシスに現実逃避していましたが、現実の世界を良くする為にレジスタンスとして戦うサマンサの言葉を受けて「現実から逃げてちゃいけない」と思うようになります。

こんな荒廃した世界です。

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そうじゃなくても、非現実に逃げたくなるのはよく分かります。

人生にリセットはきかない。

何をやるにもゲームみたいに簡単にはいかないし、上手くもいかない。

それでもいくら辛くても、人は現実を生きないといけないのです。

バーチャルに救いや癒しはあっても、生きている実感は現実にしかない。

 

なぜなら現実だけが「リアル」だから。

 

そんな現代のネット文化に一石を投じるようなメッセージを残して終わります。

 

ハリデーからオアシスを譲渡されたウェイドは、共に乗り越えた仲間達と助け合い支え合ってオアシスを運営していくことを選びました。

オアシスの共同開発者でありハリデーの親友のオグデン・モローは「いい選択だ」とウェイドを讃えます。

彼はオアシス内のハリデー記念館館長として、後継者として有望な若者ウェイドを陰ながら助けていたのでした。

新たな経営者になるにあたってオアシス内に新しい制度を設けるのですが、火・木曜日はオアシスを休みにするというのはいいなと思いました。

こういうのはなかなか自制するのが難しいので、メンテナンスなどで強制休みは有難いんですよね(笑)

今のオンラインゲームにもこういう制度を取り入れたらいいと思います。

これからウェイド達がオアシスをどんな風に発展させていくのか楽しみです。

大団円な気持ちのいいハッピーエンドでした。

ぜひ続編を期待してまっすヾ(*´▽`*)ノ

 

ここまで読んでくださりありがとうございました(*´ω`*)ゞ

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※内容は予告なく変更されたりします。

 

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