『不思議の国のミコ』評価感想*衝撃の実話…!?
※こちらはエイプリルフールのネタ記事です※
1日も過ぎたので、紛らわしくないよう書いておきます。
引き続きネタ記事としてお楽しみください(* 'ω')ノ
映画感想語り、今回は『不思議の国のミコ』(2019年)です。
監督はミコト・ハルト。
少女の語りで進行していく構成です。
驚きのどんでん返しが見ものです。
*あらすじ*
ある少女のはなし。
あるところに、深い森に囲まれたとてもとても小さな国があった。
その国は村程度の規模ながら人の出入りが激しく、たくさん移住してくる時もあれば、一気にいなくなる時もあった。
その少女は一際目立つ大きな城に1人で住んでいた。
自分が国を維持する唯一の存在だとは自覚していたが、国を治めるわけでもなく、少女は自分が何者かも分からなかった。
その城は国ができた当初からあるものだったが何度も改装した名残があった。
少女はいつからそこに住んでいるのか記憶が曖昧だったが、気にすることなく生活していた。
少女は国に住む人達にとても献身的に接した。
何か困っていそうな人を見かけると必ず声をかけた。
来たばかりで勝手が分からない人達には国中を案内し、足りないものがあれば渡し、怪我をすれば懸命に処置をする。
何故ならこの国には医師がいないからだ。
少女はこの何もない国にずっと住み続けていたので、国のほとんどのことは少女がやっていた。
少女には3つの約束があった。
「国から出ないこと」
「心穏やかに過ごすこと」
「人に優しくすること」
いつからか分からないがその約束を知っていて、守り続けていた。
少女には不思議な力があった。
少女は人より痛みに鈍感で強かった。
たくさんのことをこなす少女は怪我が絶えなかったが、かすり傷程度は気にもせずいつもニコニコしていた。
国にはたまに不思議な現象や地震などの災厄が起こり、少女はそのたびに地下のシェルターに篭って怯えていた。
それを嫌がって国を出て行く人も多かった。
少女はそれをとても悲しんだが、引き止めても皆去ってしまった。
ある日少女は、国の外れの小屋で古い日記を見つける。
そこには国の外の世界のこと書かれており、少女は外の世界に興味を持ち始めるーー
*評価(最高★5)
全体 ★★★★★
テンポよく進む短編作品。
タイトルに既視感があるが、全くの別物です。
人間の心理を暴き出すダークファンタジー。
感動 ★★★★★
国の秘密が驚きです。
少女が大人になっていく過程に感動します。
寂しさ ★★★★★+
少女から大人になっていく、それは寂しさも感じます。
少女の孤独感には胸が詰まります。
オススメ度 ★★★★★
複雑怪奇で妙にリアルな世界をファンタジーとして描いた良作。
オススメしたいです。
「ネタバレしてから観た方が楽しめる」という過去類を見ない作品なので、ぜひ最後まで読んでみてください(* 'ω')ノ
※ここからネタバレ感想↓※
ネタバレ書き中……_φ(・_・
ーーーー
※ここからも内容を知っていなくて大丈夫です。
とても心に刺さる、不思議な話でした。
それなのに、少女の気持ちが何故かとてもよく理解できました。
少女は痛みに鈍感です。
傷になかなか気づかないのです。
ただし1度傷を認識すると人よりも痛がり、治りも遅い不思議な体質でした。
人の傷には治るまで寄り添いますが、自分の傷は「我慢して放っておけばいつか治る」と軽くあしらい、見て見ぬ振りをしていました。
心配をかけまいと外では傷を隠します。
そうやっていれば、そのうち傷のことなんか忘れていくのです。
小さな国には病院も商店もなく、必要なものは城の備蓄から出すか、人に頼るしかありませんでした。
少女はそんな自分の国にいてくれる人達を愛し、人々の役に立つことを心の支えにして暮らしていました。
外を知らず孤独に暮らす少女にとって国は自分の世界も同然であり、そこに留まってくれる人に喜んでもらうことで寂しさから解放されていたのでしょう。
人に優しく接すれば、相手からも返ってくる。
それが少女にとって何よりも嬉しく、生き甲斐でした。
しかしそれは依存とも言えるものでした。
少女はずっと1人だったので、加減を知りません。
大好きな人達とずっと一緒にこの国で暮らしていたいという思いは時に重く、そんな少女を煩わしく思う人達もいました。
さらに少女の国は定期的に地震や嵐が起こるなど、決して住みやすいとは言えません。
それらを嫌がり出て行く人達を止められず、1人部屋で苦しみ涙する少女に胸が苦しくなりました。
人が去ると雨が降り続き、夜が長くなるという不思議な現象も起きます。
少女が悲しみから立ち上がる頃になるとその現象は収まり、新しい人がまた国にやってきます。
少女はそれを笑顔で歓迎するのでした。
そんなことを繰り返している中、少女は外の世界を知り、ここから出てみたいと思うようになります。
外の世界にはもっとたくさんの人がいて、色んな国があるようでした。
少女は他の国を見てみたいと思いました。
少女の国に定着してくれる人は少なく、少女はそれをとても寂しく思っていました。
ですが、どうしたらいいのか分かりません。
皆の前では普通に振る舞いますが、少女は1人で頑張り続けることに疲れていたのです。
「外の世界に行けば何かいい方法が分かるかもしれない。
それに、一緒にいてくれる人がいるかもしれない」
外の世界にそんな期待を持っていました。
ある日、少女は決意して国の外に出ます。
森の中道無き道を進み、少女はあてもなく彷徨います。
外の世界は広くどこまでも続いているようでした。
そこでは色んな出会いがありました。
皆少女と同じく色んな国を見てまわる旅人だと言います。
仲良く共に歩く人もいれば、少女を邪魔に思い去る人もいました。
食料を分けてくれる人もいれば、奪っていく人もいました。
少女は今まで経験したことのない厳しさや悪意に触れ、徐々に疲弊していきます。
疲れた少女は、周りの優しさにも気付きにくくなっていきました。
そんな折、歩き疲れた少女は1つの国にたどり着きます。
その国は自分の国と雰囲気が似ていましたが、人が多く発展していました。
門の前で少女が物珍しそうにしていると、初老の女性が声をかけてきました。
彼女は少女を見て驚き、声をかけたのでした。
少女…いや、彼女は全身ボロボロの姿でした。
少女はその女性マムの家に連れられ、鏡を見ます。
少女の国には鏡がなく、自分の姿を見るのは初めてのことでした。
初めて自分の姿を見た少女は、自分がいつのまにか大人の女性の姿になり、傷だらけであることに気づきました。
自分の変化と傷を自覚した彼女は、痛みとショックで動けなくなってしまいます。
そんな彼女を見て、マムは「自分の国に戻って傷を癒しなさい」と言うのでした。
彼女は医師をつけてもらい、マムの付き添いで自分の国へと送られます。
少女は色んな経験をするうち大人になっていき、どんどん傷を増やしていましたが、それを自覚できていませんでした。
なぜなら、彼女はいつのまにか自分では見えないくらい大きな大きな傷の中にいたからです。
そう。
少女が自分の国だと思っていたその空間は、大人になった少女の作った『小さな自分を大きな傷から守る世界』だったのです。
少女は、「大人になった少女」つまり自分自身の精神世界の住人でした。
心そのものだったのです。
世界は外側と内側に分かれており、少女は内側の世界で大きな傷に気づかないよう自分を守っていました。
少女が外傷と思っていたものは「大人になった自分」の心の傷でした。
外側の大きな傷のせいで、小さな傷に鈍感で治りも遅かったのです。
守られていた内側の世界から外に出た少女は、外側にある大きな傷から身を守る術を知りません。
自覚のないまま増え続ける小さな傷に気付けず、その傷はいつしか少女の心身を蝕んでいました。
そして少女は気付きました。
人が去るのは、自分が大人になった自覚を持たないままだったからだと。
少女はずっと城に篭って、来てくれる人を待っているだけでした。
親の助けを待つ子供のように。
でもずっとそれだけではダメなのです。
それに気がついた彼女は、傷から目を逸らさず医師に治療をお願いします。
そして自分の国の人々に改めて向き合うことにします。
上手くできるかは分かりません。
でも少しずつでもいいから良くしていこうと誓うのでした。
彼女がいない間、雨が降り続けていた国からは多くの人が去っていました。
寂しさに胸が締め付けられる痛みを彼女はしっかり自覚し、国の再建を始めます。
医師やマムは彼女の国で暮らしてくれるようです。
そして何より、残ってくれていた人達がいます。
彼女はその有り難さを改めて実感しました。
そんな彼女の国には、雨上がりの青空が広がっていましたーー
ーー語り終えた彼女・ミコは静かに微笑み暖炉の火を見つめます。
そしてこう呟きました。
「今日は何月何日だっけ?」
この夢幻のような話を信じるか信じないかは、貴方次第です♪
ここまで読んでくださりありがとうございました(*´ω`*)ゞ
もし少しでも楽しんで頂けたら、読者登録やコメントしてもらえると嬉しいです♪
そしてこれは全てエイプリルフールに乗っかった自作フィクションの話なので、重々ご了承ください。
話は自分で考えましたよ(`・ω・´)b
無駄に頑張ってしまった…!
最終的に何を書いてるのか分からなくなってきたのでもう投げます。
あ、画像は私がやっているオンラインゲームの自キャラです(笑)
おふざけにお付き合いありがとうございました( *´艸`)
※内容は予告なく変更されたりします。