『カメラを止めるな!』評価感想*新感覚ホラー!?
※後半にネタバレあり(注釈後)※
映画感想語り、今回は『カメラを止めるな!』(2018年)です。
邦画ホラー。監督は上田慎一郎。
昨日ノンカット版を地上波で観たので、先にレビューを書くことにしました(* 'ω')ノ
低予算の中見事な発想の転換で、じわじわ口コミで広がり大ヒットしたゾンビ映画です。
この構成は今までなかった気がするので、こういう展開のパイオニア的作品になりそうですね!
ネタバレ見ちゃダメ!絶対!(乂`д´)
*あらすじ*
廃墟の中、ゾンビになった恋人・神谷和明(長屋和彰)に追い詰められる主人公・松本逢花(秋山ゆずき)。
必死に呼びかけるも噛まれてしまい、逢花は一言「愛してる…」と呟くーー
と、同時に響く「カット!」の声。
実はゾンビ映画の撮影中で、先程のシーンは演技でした。
もう同じシーンを40回以上やり直しています。
どうしても演技に納得がいかない監督・日暮隆之(濱津隆之)は、逢花役の女優を激しく罵倒します。
止めに入った恋人役の男性も罵倒しながらビンタし、見かねたメイクさんが休憩を提案します。
監督はイラつきがおさまらないようで、屋上へ出ていきました。
落ち込む女優を恋人役の男性とメイクさんが優しく慰めます。
女優と男性は本当に恋人関係のようです。
休憩しながら雑談していると、メイクさんがこの廃墟にまつわる不吉な話をしだします。
「この場所は表向きは浄水場とされてるけど、実は軍が秘密裏に死者復活の実験をしていたって言われてるの。更にこの話には続きがあってね…」
その瞬間、外に繋がる扉がドンっと鳴り、3人は息を飲みます。
無理やり明るい話をしていると、急に扉が開いて千切れた腕が飛んできました。
驚きつつもよくできた小道具だと見ていると、片腕が千切れた助監督が倒れ込んできます。
タチの悪いドッキリだと言う3人に、起き上がった助監督のゾンビが襲いかかります。
さらにゾンビ化した別のスタッフも襲ってきますが、なんとか撃退し扉を閉めます。
屋上から戻ってきた監督は「これが俺が撮りたかったリアルだ!」と喜びます。
どうなってるのか問い詰めると、監督は「血は巻き終わった」と呟きます。
どういう意味だと更に迫る3人に監督が叫びます。
「撮影を続けろ!!カメラは止めない!!!!」
*評価(最高★5)
全体 ★★★★☆
全体的に低予算ならではのB級感は漂っていますが、それを補って有り余る驚きの展開がとにかく新しいです。
これはネタバレを見たら終わりの作品なので、私も多くは語りません。
ぜひ最後まで観てください。
怖さ ★★☆☆☆
ゾンビが…正直チープです(笑)
俳優も有名どころは一切出ていないので、演技もイマイチな感じ。
よく分からないシーンや、間延びするシーンなどもあるので怖さは控えめ。
グロさ ★★★☆☆
直接的なシーンは見せないようになってますが、血だけは結構派手に飛び散ります。
切断された人体も転がってます。
あと食事中には観ない方がいい脱◯シーンがあるので注意。
オススメ度 ★★★★★
これは一回観てみるといいです。
ジャンルやB級感で敬遠するのはもったいないです。
面白いと感じるかは分かりませんが、新しい見せ方として記憶に残ると思います。
いわゆるどんでん返し系は好きでよく観てますが、このどんでん返しは予想できませんでした!
何度も言いますが、ネタバレを見るのは厳禁です。
知りたくて我慢できなくなったら本編を観てください(`・ω・´)
※ここからネタバレ感想↓※
ネタバレ書き中……_φ(・_・
今回は特にですよ?いいですか?
ーーーー
※ここからは内容を知っている前提です↓
こういうのは、ネタバレを言いたくて言いたくて仕方なくなるやつですね。
初めて観る人の反応を隣で見たいです( *´艸`)
レビューもホラーとしては低めの評価しかできない部分があるので、もどかしかったです。
途中から何かしらの違和感は感じますよね。
演技があまりにもチープだったり、変に間が長かったり。
しかも監督がハンディーカメラ持ってるのに撮影してる別のカメラがあるし。
というかこんな状況なのにカメラマンひたすら無言だし冷静すぎない?
さすがにカメラについた返り血を拭くシーンは…ん?となりました。
この出来はないなぁと思いながら、何か理由があるんだと信じて意外な展開を待ち望んで観ていくわけです。
ホラー映画という先入観がありますからね。
そしたら特に意外なこともなく、よくあるホラー展開のままエンドロール。
あれ?でもまだ時間早すぎない?
と思ったら、撮影に至るまでの話が始まってなるほどな!となります。
第1ビックリポイント。
「ゾンビ映画を撮ってたら本当のゾンビに襲われるという設定の特番」を撮ってたのか。
しかもその裏側を後からネタバレして見せるという。
本当のジャンルはホラーじゃなくてモキュメンタリー(ドキュメンタリーっぽく見せるフィクションのこと)風だったのか。
ふむふむ!これは新しい!!
しかしキャストやスタッフはくせ者揃いで、初顔合わせからぐだぐだ。
前半では迫力のキチガイ演技を見せた監督は何か頼りないし、問題だらけ。
本番はノンストップ生放送なのに大丈夫…?
と心配になります。
事故った役者の代わりに見学に来ていた家族を代役に立てるなど、いきなり色々あって始まった本番。
心配は的中し、初っ端から問題発生しまくり!
始まったら止められない生放送ワンカット撮影なので、なんとか繋げるしかない!
裏でスタッフが悪戦苦闘しながら役者もアドリブで対応していくんですが、もう連動具合が奇跡的です。
まるで無理矢理なピタゴラスイッチです(笑)
前半のアレは、裏であんなことがあってああなってたのね!と観る側も理解します。
普通に撮っていたのではなく、裏ではハプニングだらけの奇跡の生放送だったのか!Σ(゚Д゚)
第2ビックリポイントですね。
前半に役者が見ていた目線の先の光景や、謎の間、やけに変な演技などの違和感が全部分かります。
撮影メンバーの個性も、全てこのハプニングの伏線だったわけですね。
前半ではキチガイに見えていた監督の奮闘っぷりは拍手ものです!
完全憑依型俳優の奥さんはバイオレンスな映画に出しちゃダメですね。事件が起きてしまう((( ゚д゚ ;)))
娘さんは将来立派な監督になるでしょう。
生放送を見守っていた現場にいない関係者達。
↑この映画で有名になったどんぐりさん(右手前)などがいます。
彼らは、何のアクシデントもなく無事に成功したと喜びます。
その裏側にどんな苦労があったかは、現場のメンバーと私達だけが知っているのです。
本当のエンドロールでは、実際の撮影シーンが流れます。
特番を撮る為に撮影しているスタッフを撮影する本当の映画スタッフを撮影した映像です。
ややこしい!!!!( ノ゚Д゚)ノ
多少のフィクション感はありつつ映画の撮影現場の雰囲気を見られるのも、この作品の醍醐味ですね。
これからこの展開をインスパイアした作品が出てくるかと思うと、今度はどう騙してくれるのか楽しみですね〜!
ここまで読んでくださりありがとうございました(*´ω`*)ゞ
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