みこブロ

思ったことを好きに書いていきます。今は初心者、女性目線(になってるかは謎)の映画レビューがメイン。時々日常。興味があればまったり覗いてみてください(*'ω'*)

『ヴィジット』評価感想*「ババアが夜中に走り出す」

 

※後半にネタバレあり(注釈後)※

 

 

映画感想語り、今回は『ヴィジット』(2015年)です。

 

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監督はM・ナイト・シャマラン

かの有名な『シックス・センス』を手掛けた監督のホラーです。

誤解を招くこと承知で言いますが、この作品監督の悪ふざけの産物としか思えません(笑)

ぶっ飛びすぎてて怖いを通り越して笑えます。

全編ビデオカメラで撮影されているPOV形式になっています。

 

*あらすじ*

シングルマザー(名前は出ない)の母と暮らしている15歳の姉ベッカ(オリビア・デヨング)と13歳の弟タイラー(エド・オクセンボールド)。

母は昔、父との交際を両親に反対され家出し、いまだに和解できていないことを悩んでいた。

そんな折、子供達がネット配信している動画を見て娘の居場所を知った祖父母(ピーター・マクロビー&ディアナ・デュナガン)から「孫に会いたいから休暇を利用して遊びに来ないか」との誘いを受ける。

母に休暇をプレゼントしたいと考えたベッカとタイラーは、ペンシルバニアの祖父母の家で1週間を過ごすことにする。

ベッカはドキュメンタリー作家志望で、今回の旅行もドキュメンタリー作品にしようとビデオカメラで撮影していた。

タイラーは即興ラップが得意で、Tダイヤモンドの名前でネット配信したりしていた。

初めて対面する祖父母に最初は緊張したものの、穏やかで優しい2人にすっかり打ち解けるベッカとタイラー。

しかし夜中になると家の中には異様な気配が漂い、不気味な物音が響き渡る。

それに恐怖を覚えた2人は、好奇心に負けて部屋のドアを開けてしまう…。

 

 

*評価(最高★5)

 

全体 ★★★★☆

まず、ポスターにある約束の中で実際言われたのは3つ目だけです。

全編を通してドキュメンタリー風にビデオカメラで撮影されいるので、臨場感はありますが結構画面が揺れます。

どんな危機的状況でも撮り続けるベッカがたくましい。

最初は少し単調ですが、優しい理想の祖父母だったはずが、だんだん違和感を感じてくる辺りから俄然面白くなってきます。

 

怖さ ★★★★☆

なんというか、普通のホラーの怖さとはちょっと質が違うと言いますか…

とにかく色々ぶっ飛んでます(笑)

怖いは怖いです。気味が悪い。

よく分からないじわじわ来る怖さとヤバさが同居しています。

 

グロさ ★★★☆☆

こちらもグロさの質が違います。

血生臭さはあまりないですが、それ以上に色々気持ち悪いです。

汚物系が苦手な方は注意。

 

オススメ度 ★★★★★

だいぶ尖ってますが、個人的にはかなり好きですこれ(笑)

祖母役のディアナ・デュナガンの怪演がお見事!!体張ってます!!

ごっこのシーンが特に、めちゃくちゃ怖いのに笑える。

次は何をしてくれるのか楽しみになってきます。

上記のグロが大丈夫なら、この病みつきなヤバさをぜひ味わってほしいです。

※ここからネタバレ感想↓※

 

 

 

 

 

ネタバレ書き中……_φ(・_・

 

 

 

 

 

 

ーーーー

※ここからは内容を知っている前提です。

 

 

精神病院から脱走し、母親の両親になりすましたキチガイ爺婆が子供達を恐怖に落とすだけの作品です。

それだけなんですが、それだけの潔さがむしろいい!(゚∀゚)

 

特にお婆ちゃんは最初の夜からアクセル全開大暴れです。

ゲロ噴射に始まり、全裸バックショット、貞子走り、振り返っての半ケツと色んな笑い…ではなくキチガイ行動を見せてくれます。

他にも頭ブルブル、扉バタンバタンなど奇行のオンパレード。

ヤバさ全開です。

ヤバすぎて笑えます。

ヤバい以外の語彙力がなくなります。

家中を走り回るアクティブさもあります。

隠しカメラに速攻気づいてガパァからの、包丁持って部屋に入ろうとする姿は霊よりよっぽど怖い。

 

「あぁ〜お婆ちゃんが気絶してもうたぁ〜!早くあるある言わな!!」( ノ゚Д゚)ノ

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「ババアが夜中に走り出す」(゚∀゚)

ハイッハイッ ハイッハイッハイッ!!

あるある探検隊あるある探検隊!(懐かしのネタ)

このフリーズお婆ちゃんを見て、レギュラーの西川くんしか思いつかなかった(笑)

 

夜中になると奇行が出る日没型認知症みたいな病名でしたが、実際にある病名なんでしょうか?

現実であんな行動されたら、面倒見てる方が頭おかしくなること間違いなしです。

というか夜中じゃなくても充分おかしいです。

軒下鬼ごっこはこの作品の1番の見所だと思います。特にオチが。

あんなの(役者としての)おばあちゃんにやらせていいのでしょうか。

ディアナさんの膝が心配です。

そしてやたらベッカにオーブンの中を掃除させるのがゾッとするんですよね。

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何する気だ…と思わせて何もしない。

と思わせて、2度目に「やりおった…!」と思わせて何もしない。

よく分からないけどめちゃくちゃ怖い。

なんせ完全に頭がイカレちゃってる訳ですから、行動に理由がなくて怖いんですよね。

そう思わせる演出が上手いです。

いつ何をし出すか分からない怖さです。

そんなお婆ちゃんを決してバカにせず、寄り添おうとするベッカは優しい子ですね。

 

そんなハッスルお婆ちゃんに比べると、お爺ちゃんは一見まともそうに見えます。

たまに認知症っぽい言動をするくらいですが、普通に頭がイッているだけでした。

むしろ淡々と怖いことをする分、より厄介な相手です。

冷静(なように見えるだけだが)に汚物を擦りつけられるんだから、たまったもんじゃありません。

極度の潔癖症であるタイラーにとっては地獄だったでしょう。

キッチンに隠れて下を脱ぎ出した時に、まさかついにお爺ちゃんまでフルオープンに…と思ったのは内緒です( ˘ω˘ )

パワーもあるので、たぶん本当の祖父母を殺して隠したのはお爺ちゃんでしょう。

後から思えば、この爺さんが運転してる車に乗ってたなんて末恐ろしいですね。

 

本物の祖父母は精神病院で相談員をやっていました。

このキチガイ爺婆はその精神病院の患者で、相談員として相手をしていた時に「孫が遊びに来る」と聞いて入れ替わろうと企てたようです。

イかれてる割になかなか頭が回りますね。

お婆ちゃんもパソコンのwebカメラをわざと塞いで、母親に偽物とバレないようにするくらいの知恵はあるから厄介です。

ベッカとタイラーの滞在中に2人来客がありましたが、両日共たまたま祖父母は留守にしていてベッカが応対します。

来客は2人とも「相談員として祖父母にお世話になったけど欠勤されてるから気になって来た」と言い、「そういえば病院の噂は聞きました?」とベッカに語って帰っていきました。

その先は視聴者にはわざと聞かせなかったのでしょうが、恐らく「厄介な精神病患者が脱走した」ですよね。

それがこのキチガイ爺婆だったと。

聡明なベッカもまさかこの祖父母こそが、その脱走者だとは思わなかったようです。

母親にその2人は偽物だと言われ、入るなと言われていた地下室に入り込み、本物の祖父母の写真と遺体を見つけて初めて悟ります。

家にあった4人で写っていた写真。

祖父母の友人だと紹介されていた夫妻こそが、本物の祖父母だったということに。

 

そこから、お婆ちゃんVSベッカ、お爺ちゃんVSタイラーのバトルが始まります。

貞子走りのお婆ちゃんがベッドの下にカサカサと入り込んで、下から不気味に笑いながら手を出してくるのは怖すぎました((( ゚д゚ ;)))

お婆ちゃんアナタ本当に人間なの…?

うん婆も爺も人間じゃないことにしよう、そしたらベッカもタイラーも浮かばれる。

いくら頭がおかしい病人といえど、殺してしまったわけですからね。

タイラーも最初は恐怖で動けずやられたい放題でしたが、婆を退治したベッカが果敢に掴みかかります。

何かが吹っ切れたタイラーは、アメフトのタックルを思い出しながら爺に思い切り体当たりします。

そして倒れた爺の頭を戸棚の扉で何度も挟んで倒すのでした。

外に逃げ出すと、大急ぎで迎えに来た母親と警察に迎えられます。

どうかベッカとタイラーにトラウマが残りませんように…。

 

しかしどんな時でもカメラを回し続けるベッカの監督根性は、『カメラを止めるな!』の日暮監督並みですね( ゚д゚)

精神的に一回り成長した2人は、今回のことを立派なドキュメンタリー作品として仕上げます(それがこの作品)

最後はタイラーことTダイヤモンドのラップで締めです。

この2人ならたくましく生きていけそうですね!

 

ここまで読んでくださりありがとうございました(*´ω`*)ゞ

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※内容は予告なく変更されたりします。

 

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